一般的に、膝の痛みを感じやすいのは次の場面です。
・椅子からの立ち上がり
・歩き始め
・階段の上り下り
立っているだけのときより、「動き始めの瞬間」に痛みを感じやすいです。
椅子からの立ち上がりの痛み
X脚の「立ち上がり」

X脚の方は、立っているときもそうですが、足幅を少し広くとります。
そのクセは、これから立ち上がるときにも出ます。
座っているときは、坐骨あたりに体重がかかっています。立ち上がるときには、足裏に体重を移動させる必要があります。
そのとき、ワイドベースでアーチが不十分だと、膝が内側に入り込み、X脚がさらに強くなります。
これは、膝関節面の荷重が外側に偏ることを強いてしまいます。
結果、膝の外側の痛みが出やすくなります。
お尻が椅子から浮く瞬間に、膝にかかる負担は、急に増えます。これが痛みの機序です。
O脚の「立ち上がり」

O脚ではどうでしょう?
O脚では、X脚とは逆に足を閉じ気味(ナローベース)に座っています。
立ち上がりで足に体重がかかり、お尻が浮くときに、膝は外にブレます。
結果、膝の内側に体重が集まり、痛みが出ます。
歩き始めの痛み
X脚の「歩き始め」

X脚の方は、立っているとき、足幅を少し広くとります。(ワイドベース)
立っているとき、足底に体重がかかっていますが、X脚では足の内側つまり足底の親指側に体重がかかっています。
一歩踏みだすときには、支えている足の荷重量が増え、膝が内側に入り、X脚がさらに強くなります。
一側の足が床から離れる瞬間は、負担が急に増えるので、膝の痛みが出やすいです。
痛みは、膝の外側です。
O脚の「歩き始め」

O脚の方は、立っているとき、足幅を少し狭くとります。(ナローベース)
立っているとき、足底に体重がかかっていますが、O脚では足の外側つまり、足底の小指側に体重がかかっています。
一歩踏みだすときには、支えている足の荷重量が増え、膝が外側に流れ、O脚がさらに強くなります。
また、一側の足が床から離れる瞬間は、負担が急に増えるので、膝の痛みが出やすいです。
痛みは、膝の内側です。

ステップ開始直後は、痛みが出やすいですが、歩き始めるとそうでもなくなる場合が多いです。
これは、上体を横に動かして、痛みのある部位を避けるように自然と調整しているからです。
痛みは、動いているときに出ることがほとんど
よく、姿勢評価と言って静止した写真をよくみます。
静止した状態で動的な問題を見つけることは困難です。高度なO脚など、静止した状態で見つけられる問題は、すでに深刻な問題になっていることもあります。
実際に問題が起こるのは「動き」の中です。
膝の場合、歩きの片方の足が浮く瞬間、支えている足に全体重が乗る瞬間に問題が起きやすいです。
足指のグリップ不足、アーチ不安定、股関節の横流れや関節ロックによる安定不足、原因を探るには、その方の「動作」から評価すべきです。
じっとしている人の写真からは、片方の足に体重がかかったときの股関節の「流れ」具合や踏ん張り具合は分かりません。

