練習を効率よく進めるコツは、「無理なこと」ではなく「できること」に挑戦することです。
私は指導するとき、成功率がだいたい 50〜70% くらいになる課題を目安にしています。
簡単すぎても、難しすぎても、成長のスピードは鈍ってしまうからです。
目標設定は「現実的」であることがカギ!
目標を立てることはとても大事なことです。

でも、こんな落とし穴があります。
- 簡単すぎる目標 → 集中力が続かず、達成感も薄い
- 難しすぎる目標 → うまくいかない日が続き、やる気ダウン
この両極端は、どちらもモチベーションを保つのが難しくなります。
だからこそ、今の自分にとって現実的な目標がカギになります。
現実的な目標を見つけるには?
まずは 自分の今の状態を正しく知ることから現実的な目標が決められます。
例えばこんな要素です。
- 動くのに必要な筋力
- 地面に対するグリップ性、下腿や膝・股関節の安定性
- 動作に必要な可動域
- 動作に関係する関節の連係ができている
理想は、自分で課題動作を「体の感覚」で理解できること。でも、運動感覚の良い人ばかりではありません。見てわかる、理屈やなんとなくでも構いません。
上手くいっている感覚がわかるといいですね。
フィジオメンテでは、動作課題を通してできることや改善点を評価し、具体的な方向性をご提案しています。
無理な目標と「目指せること」の線引き
目標設定する時に、「無理なこと」と「(努力で)目指せること」を区別しましょう。
無理なことの例
- 年齢や性別、治らない病気などによる影響に挑戦する
- 関節軟骨の再生を期待してサプリメントだけに頼る
- 膝の安定に必要な筋肉は複数あるのに、膝の伸展筋だけを鍛えて解決しようとする
- リウマチによる指の変形を完全に元通りにする
目指せることの例
- 筋力や可動性の向上
- 新しい動作を身につける
- バランス能力を向上させる
- 動作の持久力やスピード、正確さを高める

「無理なこと」ではなく、「努力で到達できること」に挑戦することで、確実な成果が出ます。
無理のないチャレンジを続ければ、自然とステップアップできます。
小さな成功を積み重ねです。
まとめ
- 練習の目標は「現実的」に設定
- 自分の今の動作能力をしっかり把握する
- できることにフォーカスし、確実に前に進もう