動作中の「痛み」どう向き合う

練習の効果的な進め方

リハビリや運動をしているときに感じる「痛み」。
できれば避けたいものですが、じつは体からの大切なサインでもあります。
ここでは、特に動作に伴って起こる痛みの捉え方についてお話しします。

理学療法士としては、こちらが患者さんの身体を動かすことで「痛み」が示されると、大切なサインとして情報になります。

痛みって、そもそも何?

痛みのきっかけはさまざまです。

ぶつけた、転んだなどの衝撃

熱いものに触れたとき

歩く・しゃがむなど動作中の負荷

胃痛や頭痛など、体の中からくる痛みの痛み

そのほか、失恋の痛みやストレスからくるものなど、心が原因の痛みがあります。

体の中には痛みを判断するためのセンサーがあります。
このセンサーが刺激を受けると信号が脳に送られ、脳が「痛い!」と判断します。
過去の経験や気分も影響するので、同じ痛みでも人によって感じ方が違ったり、元気なときと落ち込んでいるときで強さが変わることもあります。

ここで扱うのは「動作痛」

私たち理学療法士がリハビリ中によく見るのが「動作痛」です。
たとえば…

  1. 座っているときは痛くないけれど、立ち上がると膝が痛い
  2. 長くしゃがんでいると腰が痛くなるけれど、少し歩くと楽になる
  3. リュックを背負うと腕がしびれる

こうした場合は、その特定の動作が原因になっていることが多いです。
荷重による圧迫、血流の問題、神経や血管の圧迫などが考えられます。
一方、じっとしていても痛みが続く場合は炎症が疑われるので、安静と医師の診察が必要です。

動作に伴う痛みは、その場所に炎症などトラブルが起きていて、対処が必要です。

しかし、その原因は、他の関節の不動や硬さで、結果として今の痛みの場所に負担を強いていることが多いと思っています。

その場合、その原因を見つけ出して動作修正などが必要になってきます。

痛みは「カラダの警報」

痛みは体からのメッセージです。

  • 「そこ、ケガしてるよ!」
  • 「これ以上体重かけると危険!」
  • 「熱すぎてやけどする!」

こんな風に危険を知らせてくれています。
だから、根性で我慢はNG。
痛みを感じたら動作をやめたり、方法を変えたりしてみましょう。
ただし、ストレッチで感じる「痛気持ちいい」くらいなら大丈夫です。

動作を変えたら痛みが減った!それは成功のサイン

動作を見直して痛みが軽くなったら、それは修正がうまくいった証拠です。
もちろん自己判断はリスクもあるので、専門家と一緒に原因を探りながら対応すると安心です。

痛みを敵とせず、上手に付き合って、快適に動ける体を目指しましょう。

まとめ

  •  痛みは脳が判断し、感じ方には個人差がある
  • ここで扱うのは「動作に伴う痛み」
  • 痛みは体の大切なサイン。無視せず尊重する
  • 動作の修正で痛みが減ったら成功

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