変形性膝関節症と病名がつかなくとも、若者であっても、X脚の方もO脚の方もおられます。
O脚がどういうものか、なぜ膝の内側が痛くなるかを説明をします。
正常の脚とは

右図は、前から見た骨盤と下肢です。
左図は、後ろから見たものです。
図にピンクの線がありますが、「股関節」「膝関節」「足関節」を結んだ線です。
「大腿骨」と「下腿骨」のラインで測る方法もあります。

「股関節」「膝関節」「足関節」の中央線が、ほぼ真すぐであれば、いわゆる「正常」です。
見た目を気にしないのであれば、極端なX脚/O脚出なければ問題ありません。
ただ、X脚・O脚は30〜40歳代くらいから進んでいくようです。膝関節内の「軟骨」や「半月板」が、すり減る老化も始まります。
「痛み」など無ければ特に気にすることはないと思います。でも、変形性膝関節症は、1,000万〜3,000万人とも言われていますので、予防したい方は、このブログは参考になると思います。
O脚とは

O脚は、見ての通りアルファベットの「O」にようになってしまうことです。
正常は、前項と比べるとよくわかると思います。
こうなる原因は、筆者はいくつかを整理しました。対策につなげたいと思っております。
なぜ、O脚では膝の内側が痛くなるのでしょう?

変形性膝関節症に代表されるO脚の方は、例外なく膝の内側が痛くなります。
膝関節は、「O」では重心は外側に落ち、荷重は関節面の「内側」に集中します。内側の軟骨や半月板は外側より早く消耗してしまいます。
壮年期以降、内側の軟骨や半月板は無くなってしまいます。
骨と骨が直接、荷重や摩擦に直面し、炎症が非常に起こりやすくなります。
O脚での変形性膝関節症は、内側に偏った荷重を繰り返すことで発症となります。 そして習慣化し、変形は進行します。
痛みの特徴は「荷重痛」です。重度の炎症が起こっている時には、体重をかけていない時にも痛みを経験します。
O脚は、荷重のかかり具合で変わります

鏡などに自分の足を映して観察して、XだOだと納得している方がほとんどと思います。
両足荷重で、動きのない立位荷重に比べ、歩いている時の膝にかかる荷重量は3〜4倍と言われています。
立っている時より、歩いている時の方が、O脚の角度は大きくなります。階段や小走りだとさらに大きくなっていると思っていいです。
少し怖いですね。
O脚は、荷重のかかり具合で変わるので、「静的観察」だけでなく「動的観察」がご自身の状態を知る上で大切です。
まとめ
- 正常の脚とO脚を説明しました。
- なぜ、O脚では膝の内側が痛くなるのかを解説しました。
- O脚は、荷重のかかり具合で変わるので、「静的観察」だけでなく「動的観察」がご自身の状態を知る上で大切です。