なぜグリップが必要?
歩くとは、地面に対して自分の筋力を伝えて進むものですよね。上手く伝えないと進めません。
フローリングに靴下で歩くと滑ってしまって上手く力が床に伝わらないですが、裸足やシューズだと床に対して「グリップ」が効いて、そうでも無いですよね。

自動車に置き換えて見ましょう。
車のタイヤのグリップ力は、①エンジンの力を地面に伝える役目と②進行方向を変えるためのものです。
①エンジンの力を地面に伝える役目
- 溝のなくなったタイヤや空気の抜けたもしくは入り過ぎてパンパンになったタイヤでは、グリップは上手くきません。
- グリップの効かない自動車は、エンジンの力やブレーキを上手く地面に伝えられません。急な発進で「タイヤの空回り」、または減速に時間がかかります。
②進行方向を変えるためのもの
- グリップの効かない状態では、ハンドルで進む方向を変えようとしても反応が遅くなったりハンドルを切った分だけ曲がってくれません。
- タイヤのグリップ力が落ちていると操舵の機械系に無理がかかります。これは、足底のグリップ力の低下が膝負担になることと似ていると思います。
足のグリップ力の低下
足のグリップ力の低下は、
①歩行などで使う筋力が床に伝わらず、効率良く歩けなくなります。
②歩く方向を変えるときなど、バランス不安定となり、膝の荷重が不安定となります。

ちなみに、足部の内外反や底背屈はは地面の傾きに対応してグリップ低下を防ぎます。
膝は、サスペンションのように胴体を保持しながら、地面が変化しても移動方向を変えても、足が地面との接地を損なわないようにしてくれます。
まとめ
- 足底のグリップは、自動車に例えると「エンジンの力を地面に伝える役目」と「進行方向を変えるためのもの」です。
- 人間の足のグリップ力の低下は、歩行で使う筋力が床に伝わらず、効率良く歩けなったり、歩く方向を変えるときなど、バランス不安定となり、膝の荷重が不安定となります。