膝痛の原因を膝以外で考えてみる

膝痛の解き明かし

そもそも、膝痛の原因が膝にあるというには無理がある

立ったり歩いたりしているとき、膝は「足指」「足首」「股関節」として、動作として動いています。
立ち上がるときに足裏が踏ん張れず、両膝が内側に入ると膝の外側ばかりに負担をかけてしまいます。

股関節は、胴体の重さを受け止めながら大きく動ける可動域を持っています。大人になって動く機会が少なくなって、筋肉をあまり使わなくなって筋肉が落ちてきます。
つまり、膝は「足指」「足首」「股関節」の影響を受けています。
そんな中で、股関節などのサボり動作(後で「股関節ロック」として説明します)を覚えてしまいます。
その股関節の「サボり」は、膝や足部に負担を増やします。

また、直接地面に対応して働いている足部が「サボる」と足全体の活動も鈍くなり、膝の不安定が増します。
だから、膝が痛いからといって原因が膝そのものとは限らないのです。
実際痛いのは「膝」ですから膝の手当てをしなくてはならないのですが、実際の原因は別の場所にあることが多いのです。

2足歩行

人間は、2足で立って歩く生き物です。四つ足の生き物と比べると「足部」「膝」「股関節」にかかる負担は数倍にもなります。
2足歩行が「膝」にとってキビシイ状況なのでしょう。

そのため、「体重」や「老化」の影響を受けやすいのも事実です。

各パーツからの影響

全員が膝痛になることはないです。このブログで順次説明をしますが、個々の体の使い方やバランスの取り方、体格、体型も関係していると考えられます。

X脚・O脚タイプ

X脚は膝の外側、O脚は内側に負担がかかりやすく、炎症や痛みがおこりやすくなります。

足指を使わない

立位や歩行などで、バランスや蹴り出しをするときに足指が使われなくなると、足アーチや下腿の安定が悪くなって膝が不安定になります。

骨盤の形(特に女性)

成長期に女性は、骨盤が横に広がるため、小指側に体重がかかりやすくなります。
それが、O脚を進めます。

足のアーチが弱いタイプ

足部のアーチが十分でないと、下腿の骨が内側に傾き、膝の外側に偏った荷重になる方がいます。(X脚)
また、現代人は、走る・速く歩くなどの必要が減って、足指使用が減少し、足首や下腿の固定性が低下して膝を不安定にしていきます。

股関節を使わない動き方

動作を省エネ化するための「股関節ロック」がいき過ぎて、股関節の力が弱まり、その分膝の負担が増えます。

ここまで読むと、「膝を鍛えても効果が出にくい理由」が見えてきたと思います。
膝に炎症があるときは、もちろん適切な手当が必要です。
症状の緩和・再発を防ぐには、足部や股関節も一緒にトレーニングしていくことが大切です。
膝以外の大切さを確認できたと思います。

これから、順次「膝痛の解き明かし」を進めていきます。

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