新井 馨太

衰えの対策知識

省力化としての足腰の関節ロックは、筋弱化を招く

関節ロックは、膝関節・股関節・腰椎に見られ、靭帯や骨に頼り筋肉の省力化をする。結果、筋肉使用は減り、抗重力活動は低下する。これは「衰え」の進行と関連する。また、関節ロックは、下肢の筋活動を使わないので、バランスを上体でとる傾向が増え、他の関節に筋力や可動域で負担を強いている。
衰えの対策知識

抗重力とバランスとり

重力に抗って動けるということは、反発する力とその姿勢を維持するためのバランス調整能力が両方必要です。抗重力筋は、各動作ごとに筋肉チームで対処し、動作ごとに変化する。下肢のバランスは、足指や下腿筋の踏ん張りがベースとなっている。評価は、止まった姿勢より、動的に捉えることが重要。
練習の効果的な進め方

条件によって練習のやり方は変わります

性別や年齢、柔軟性、筋力や神経、環境要素、「力みタイプ」「だらっとタイプ」などによって、人間の動き方にはかなりのバリエーションがあります。全てに配慮した練習方法は、なかなか困難ですが、随時練習方法の中で加えていきます。
衰えの対策知識

動作の衰えと抗重力

動作の衰えに対して抗重力活動を促します。場面設定によって活動筋が変わることや活動の強弱は足の圧や筋肉の張力センサーで決められることの認識は大切です。練習は、筋を強化するから、感覚情報を上手く利用して動作を引き出す発想を加えるべきと考えます。
衰えの対策知識

動作としての衰えと老化

老眼のように「老化」は、元に戻すのは困難ですが、動作改善には、多関節の相互の関係性を練習に活かすなど、工夫することが大切です。動作を覚えたり鍛える以外にも杖やサポーターだどで補うことも有効な場合があります。
練習の効果的な進め方

通う頻度や練習時間について

動作改善では、「運動不足の解消」「基礎代謝向上」「身体障がいの改善」など目的によって利用施設ややり方・頻度などは異なってきます。マシーンか否かは置いておいて、練習はまとめて長時間よりこまめに数回計画した方が効果的です。
練習の効果的な進め方

練習は「無意識にできる」を目指そう!

動作の改善練習は、日常の場面で「無意識にできる」を目標にします。スポーツなど、特殊な動作を習得するのに練習が必要であることと同じです。習得の段階を知っておけば、努力はいりますが難しくはありません。
練習の効果的な進め方

自ら楽しく動こう

動作修正の練習効果を上げるには、神経伝達として「運動指示」と「実際に動いた結果(感覚情報)」が脳に伝えることが大切です。他動的に動かされるのは情報不足です。また、動作を覚えることが楽しめるとより効果的です。
練習の効果的な進め方

無理なことよりできることに目を向けよう

健康なカラダ作りという目標に向かって練習課題を決めますが、そのレベルは「現実的」であることが重要です。そのために、自分の動作能力の正しい把握が必要です。無理なレベルではなく目指せるレベルにしましょう。
練習の効果的な進め方

動作中の「痛み」どう向き合う

動作中の痛みは、「荷重」や「ある動作」など特定の動作で起こることが多いです。その痛みは、カラダからの大切なサインです。動作修正での痛みの変化は、課題動作のプランに重要な情報です。