新井 馨太

膝関節の対策ガイド

膝トレーニングの問題点

膝トレーニングの問題点として、サプリメントの有効性は期待できない。大腿四頭筋の一般的強化の疑問として、筋は動作の中でチームで働くのに、単独強化をしている。また、大腿四頭筋は、大腿前面にあって、横方向のバランス調整には向かない特性であると思う。また、膝にとってのストレッチは、効果は期待できないと思う。
膝関節の対策ガイド

膝の痛みへの動作改善3原則

「膝の痛みへの動作改善3原則」の目的は、膝そのものの「修復」でなく、「痛み減少」や「進行を遅らせる」ための動作改善トレーニングのススメめです。その1の「足底グリップ力」強化で、膝の安定を作ろう・その2の「下腿の左右力」強化で、偏った膝関節荷重を修正しよう・その3の「股関節」の運動復活によって、膝関節の負担を減らしましょう!を紹介し、今後の実践につなげます。
動作のための神経・運動・感覚の連係

足底のグリップとアーチ

アーチの役割について、「衝撃吸収」「グリップアシスト」「下腿の傾き調整」「推進バネ」と動作には欠かせない機能です。アーチは、立脚相初期と立脚中期で支える筋肉を変え、いろんな抗重力場面で維持しています。アーチと足指の床押し(足指グリップ)は、連係性が高く、練習の際に切り離せない機能です。
動作のための神経・運動・感覚の連係

足底のグリップ力

足底のグリップは、自動車に例えると「エンジンの力を地面に伝える役目」と「進行方向を変えるためのもの」です。人間に置き換えると、足のグリップ力の低下は、歩行で使う筋力が床に伝わらず、効率良く歩けなったり、歩く方向を変えるときなど、バランス不安定となり、膝の荷重が不安定となります。
膝関節の対策ガイド

運動による膝損傷との付き合い方

半月板や靭帯損傷などは、運動や事故によるものが多いです。医療処置後の回復は、医療的指示に従ってください。特に、スポーツの種類によって、動きの特性が大きく異なります。専門家の意見を聞きながら動作修正に挑戦して再発を防ぐ努力をしましょう。
膝関節の対策ガイド

変形性膝関節症・リウマチ膝の痛みの原因

変形性膝関節症の一般的な医療的アプローチとX脚O脚の痛みの原因とそれぞれの動き方の特徴について説明しました。これは、トレーニング計画に重要です。関節リウマチは、薬との兼ね合い、運動負荷の判断は担当の医師や理学療法士との相談が必要です
動作のための神経・運動・感覚の連係

O脚の原因を考える

膝の痛みを起こす原因は、膝とは限りません。女性の思春期の骨盤変化は、小指側荷重が多くなり、歩行の蹴り出しの際の下腿の外側筋(腓骨筋)の多用に直結し、O脚形成に関与していると筆者は考えています。ナロー(狭い)ベースは、Oを定着させるので対策が必要です。
動作のための神経・運動・感覚の連係

O脚の動き方の特徴

O脚は、どうしてもナローベースになります。歩行時の上体横振りは、痛みを避けるためですが、本来の抗重力筋活動が低下するので対策が必要です。また、O脚は、荷重のかかり具合で角度が変わるので、自分自身の「動的観察」も重要です。
動作のための神経・運動・感覚の連係

X脚の動き方の特徴

X脚は、どうしてもワイドベースになります。歩行時の上体横振りは、痛みを避けるためですが、本来の抗重力筋活動が低下するので対策が必要です。また、X脚は、荷重のかかり具合で角度が変わるので、自分自身の「動的観察」も重要です。
動作のための神経・運動・感覚の連係

X脚の原因を考える

膝の痛みを起こす原因は、膝とは限らず、膝下と膝上の関節に注意しましょう。X脚は、距骨が内側に傾くという現象で、その背景には、「足部アーチ」のために、距骨を引っ張り上げる2つの筋と足底内在筋で支える協力体制があると考えられます。そして、グリップするための足指で地面をとらえる長趾屈筋と長母趾屈筋は大切です。股関節からの影響も大きく、寛骨臼のソケットの開口向きが内向きであるとX脚になりやすいと思われます。