X脚の動き方の特徴

ワイドベース

X脚の方は、距骨と下腿が内側に傾いた状態で荷重するのが「普通/日常」です。
結果、足部の内側（親指側）に体重を受けるようになり、「ワイドベース」となります。

立位では、無意識でスタンスを広く（足幅を広く）とって安定しようとします。

歩行でも「ワイドベース」は変わりませんが、立位よりX脚角度は増える傾向になります。（荷重量が増えるので）

歩行では、進むために必ず「片足荷重」が必要です。
元々X脚の方は、膝の「外側」が痛いのです。

痛いのを防ぐために、図のように荷重が、支持足（図では左足）の膝の外側に行く手前で済むように上体を左に傾け、調整します。

上体の傾きが計算通りにうまく行けば良いのですが、うまく行かず「痛み」起こすこともあるようです。

このやり方は、痛みを回避するための「代償動作」です。
AとBの重さの釣り合わせは、筋肉活動を使いません。本来の抗重力活動をキャンセルしています。この「代償動作」の習慣は、本来の抗重力筋肉活動を弱体化させて、X脚はさらに進行することになります。

対策練習としては、前項も合わせて、足指全部使う「ナロー（狭い）ベース」と床つかみ（押し）で、足部下腿筋参加が重要です。

鏡などに自分の足を映して観察して、XだOだと納得している方がほとんどと思います。

両足荷重で、動きのない立位荷重に比べ、歩いている時の膝にかかる荷重量は３〜４倍と言われています。

立っている時より、歩いている時の方が、X脚の角度は大きくなります。階段や小走りだとさらに大きくなっていると思っていいです。
少し怖いですね。

X脚は、荷重のかかり具合で変わるので、「静的観察」だけでなく「動的観察」がご自身の状態を知る上で大切です。

特に、「歩き始め」は、抗重力対応が不十分なので、安定準備不足から「痛み」起こすことが多いです。