「グリップ力」は膝を安定させる

膝痛の解き明かし

「足指グリップ」とは、足の指で床をつかむ力

「足指グリップ」とは、聞き慣れない言葉ですね。
足部や膝・股関節にとって、足の指・足の裏が地面にフィットして「下肢の力」が効率よく地面に伝わることは極めて大切です。

車のタイヤを例にとって「グリップ」をイメージしてみましょう。
タイヤの役割は、エンジンの力をしっかり地面に伝えることと、ハンドルを切った時に正確に方向を変えることです。

そのために欠かせないのが「グリップ力」です。
もし、タイヤの溝がすり減っていたり、空気圧が不足していたり高過ぎたりするとどうなるでしょう?
エンジンがどんなに頑張っても力は地面に伝わらず、曲がりたい方向にもスムーズに進めませんよね。

人の話に戻しますと、フローリングの床に靴下で歩こうとして、滑って蹴り出しにくい経験はありませんか?
逆に、底のすり減った運動靴から新しい靴に変えたとき、「走りやすい!」と感じたことがあるはずです。
つまり、地面や床に無駄なく「力」が伝わることが大切です。そのため、シューズメーカーは大変な努力をしています。

筋肉側から見ると、「グリップ」ができていると、蹴り出す筋肉は安定した土台を得られ、「力」を存分に発揮できます。

まとめると、
🔹グリップは、地面や床に「力」を無駄なく伝えるために必要。
🔹グリップは、蹴り出し・足底のバランスなど、個別の筋肉の能力を引き出す。

ここからは、地面とのグリップに、足の指で床をつかむ動きを「足指グリップ」と呼ぶことにします。

「足指グリップ」を覚えよう

「足指グリップ」は、足指の屈筋(足底〜下腿筋)・足底筋で行われ、それらは、アーチの形成・下腿の傾き調整筋でもあります。
膝は、下腿の上に乗っています。下腿の安定=膝の安定です。「足指グリップ」は、地面に効率よく力を伝えるだけでなく、膝の安定にとても大切と覚えてください。

「足指グリップ」とは、足の指で「ぎゅっ」と床をつかむような感覚のことです。
まずは、足に指の腹を床に押し付けてみましょう。扁平足気味の方は、強めに押すと少しアーチが持ち上がった感じがすると思います。

ただし、普段あまり足の指を使っていないと「どこに力を入れればいいの?」と分からないこともあります。
そんなときは、椅子に座って、バレリーナように指の腹だけで床に立てて、そのまま踵を小刻みに動かして、指に圧と動きを経験させてみてください。
さらにその状態から、母指球小指球を床に下ろしたり上げたりしてみてください。

できるようでしたら、最初の「ぎゅっ」と床をつかむグリップにトライしましょう。
「足指グリップ」は、トレーニングの基本になります。最初はうまくできなくても、少しづつ感覚をつかんでいきましょう。

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