ルールの目的と紹介
この「膝の痛みへの動作ルール」の目的は、膝そのものの「修復」でなく、「痛み減少」や「進行を遅らせる」ための動作改善トレーニングのススメめです。
以下に要点を上げます。
- 膝の関節の軟骨などの再生を目的としていません。
- 膝の安定の練習は、不用意な痛みの回数を減らします。
- 膝の負担軽減のための「足部」や「股関節」の動作の見直しをします。
- X脚やO脚の進行を遅らして痛みの悪化の進行を防ぎます。
では、「膝の痛みへの動作ルール」を以下に提案します。
- 「足底グリップ力」強化で、膝の安定を作ろう。
- 「下腿の左右力」強化で、偏った膝関節荷重を修正しよう。(X/O脚対策)
- 「股関節」の運動復活によって、膝関節の負担を減らしましょう。
「足底グリップ力」強化で、膝の安定を作ろう


足底のグリップは、自動車に例えると「エンジンの力を地面に伝える役目」と「進行方向を変えるためのもの」です。
そして、人間の足のグリップ力の低下は、歩行で使う筋力が床に伝わらず、効率良く歩けなったり、歩く方向を変えるときなど、バランス不安定となり、膝の荷重が不安定となります。
※より詳しく説明リンク(足底のグリップ力)https://araireha.rehaness.com/grip-strength-of-the-sole/
アーチの役割について、
「衝撃吸収」「グリップアシスト」「下腿の傾き調整」「推進バネ」と動作には欠かせない機能です。
また、アーチと足指の床押し(足指グリップ)は、連係性が高く、練習の際に切り離せない機能です。
※より詳しく説明リンク(足底のグリップとアーチ)https://araireha.rehaness.com/plantar-grip-and-arch/
トレーニングは、アーチを意識しながら「足指の床つかみ」のバリエーションを頑張りましょう!
「下腿の左右力」強化で、偏った膝関節荷重を修正しよう
膝は、下腿の上に乗っていて、下腿自体足首や足指に乗っていて不安定で特に左右のストレスに弱い特徴があります。
※より詳しく説明リンク(膝は、不安定な下腿の上に乗っているhttps://araireha.rehaness.com/the-knee-rests-on-an-unstable-lower-leg/

X脚は、膝の外側が痛くなります。
※より詳しく説明リンク(X脚は、膝外が痛くなる)https://araireha.rehaness.com/bow-legs-cause-pain-on-the-outside-of-the-knee/
X脚は、ワイドベース(広い足幅)になりやすく、習慣化するとX脚は進行します。
※より詳しく説明リンク(X脚の動き方の特徴)https://araireha.rehaness.com/characteristics-of-x-leg-movement/

O脚は、膝の内側が痛くなります。
※より詳しく説明リンク(O脚は、膝内が痛くなる)https://araireha.rehaness.com/o-legs-cause-pain-on-the-inside-of-the-knee/
O脚は、ナローベース(狭い足幅)になりやすく、習慣化するとO脚は進行します。
※より詳しく説明リンク(O脚の動き方の特徴)https://araireha.rehaness.com/characteristics-of-bow-leg-movements/
トレーニングは、
X脚は、「足指の床つかみ」とナローベース(狭い足幅)
O脚は、「足指の床つかみ」とワイドベース(広い足幅)
がポイントとなります。
「股関節」の運動復活によって、膝関節の負担を減らしましょう
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人間は、立ちながら振り向いて「真後ろ」ろ見ることができます。
それには、多くの関節が関わります。
「頚椎」「胸椎」「股関節」「下腿(膝)」「足部」が関わります。
ここで、股関節が回旋を「サボル」と他の関節が補うことになりますが、歳をとってくると体幹が固くなって「胸椎」も硬くなります。
多くの場合、「頚椎」「下腿(膝)」「足部」に負担が行きます。
膝の場合、下腿の捻れ以上は、膝関節の捻れストレスがかかります。
膝の関節は、捻れは全く得意ではありません。
一般的に、膝損傷のきっかけは、「荷重+捻れ」です。
股関節が役目を果たしてくれないと膝に過度な負担がかかるのです。
※より詳しく説明リンク(股関節ロック)https://araireha.rehaness.com/hip-joint-lock/
トレーニングは、さまざまな抗重力場面での股関節運動です。
まとめ
- 「膝の痛みへの動作ルール」の目的と1〜3のルールを紹介しました。
- ルールその1の「足底グリップ力」強化で、膝の安定を作ろう を説明しました。
- ルールその2の「下腿の左右力」強化で、偏った膝関節荷重を修正しよう を説明しました。
- ルールその3の「股関節」の運動復活によって、膝関節の負担を減らしましょう を説明しました。